ご相談事例

相談事例1  


「とにかく速く遺言書作成を!!」

お父様が余命3ヶ月と宣告されて、相続税がかかるほどの財産があることを初めて知らされたご長女様(36歳会社員・夫あり子無し)からのご相談でした。ご家族構成は、亡きお母様(20年前)、5つ上のお兄様です。
ご長女様はここ5年前くらいからお兄様とは不仲で、実際にお父様が亡くなられた後、相続税がどのくらいかかるのか?その他手続について何か事前に準備することがあるのか?と心配されてセミナーの無料相談に来られました。
お父様の体調も悪いということで、最初のご相談後の翌週に相続税の概算額をお伝えし、相続時の手続きと手続費用などのご説明をさせていただきました。
お父様にお会いしたところ、一部現金を除き全てご長女様へ財産を渡す意思があるとのことでしたので、早速準備をしてそのまた翌週に遺言書を病室にて作成しました。
その後、相続が発生し、お兄様にもお会いして遺言のご説明をさせていただきました。お兄様としてもご自身への財産分けが少ないことにいろいろ想うところはあったようでしたが、たくさん話をされた後はご納得いただき、無事遺言書どおり手続きが完了しました。

 

【メッセージ】
「父も安心して旅立つことができて、兄妹は仲違いすることなく粛々と手続きをすすめることができて良かったです。3ヶ月という短い期間に、丁寧に速やかに対応いただいたことがありがたかった。」との感想をいただきました。 ご病気と闘っているときに病室での遺言書作成をこちらからご提案することは通常無いのですが、男手ひとつでの子育てだったため子には何も伝えずにいたことの後悔と生きている内にやれることはやっておきたいというお父様の強い意志により、実現し、お子様二人に伝わったのだと思います。


相談事例2


「毎日が忙しくて、何から手を付けてよいかわからない!!」

不動産賃貸業地主さんの跡継ぎご長男様(50才)は会社員でほとんど休みなし。家族構成は、95才のお母様とお弟様(47才)。
お父様が昨年亡くなられて、急にお母様が精神的にも体力的にも弱ってしまい、今までできていたことができなくなり、ご同居のご長男様ご家族で急きょ不動産賃貸業のお手伝いをしなければならなくなりました。
不動産賃貸業の毎月の手続きのスケジュールを知りたい。毎月次から次へと税金の納付書が来て、そもそもいくら税金を払っているのか?多く払い過ぎていないのか?と不安になられていました。
その不安は解消されていくのですが、その後、相続税対策でアパートを建てることの検証、そもそも相続税がいくらかかり、どのように納税するのか?財産分けお考えをお聞かせいただきました。お母様(亡きお父様)の財産分けのお考えが法定相続分とは違うこともあり、お母様の遺言書の作成もさせていただきました。さらにある企業に地貸ししていた貸地契約の比較検討と既存の契約の見直し提案、現金の相続対策である保険と贈与と生活費の使い方のアドバイス、最終的には3代目のことも考えて養子縁組のメリットデメリットもお伝えし、いろいろご決断いただきました。
今では確定申告はお嫁様お孫様で作成できるようになり、毎年1度の相談で、わからなところを聞いていただき、毎年の税制改正のご説明と他に何かできることはないか?の検討をおこなっていただいています。

 

【メッセージ】
「忙しくて打合せ時間が夜20時からになるにもかかわらず、何度もわかるまで説明いただき、自分がうまく説明できないところを弟や親せきにもご説明していただき、大変助かりました。当初は不安だらけでしたが、今はやれることはやっているので、後はなるようになるかな、と毎日の母親の介護に精を出しています。」との感想をいただきました。
 親から子へのバトンタッチはいつも急な出来事になってしまいます。できれば、お子様が忙しい中でも年に1回だけでよいので「税金のこと相続のこと」をお話しする機会をつくっていただきたいです。その家族会議の時にわからないこと不安なことが出てくると思いますので、ぜひ私共に聞いて下さい。


相談事例3


「子供が海外。相続の手続きは?!」

ご家族構成が、お父様、お母様とお子様4人。内、お一人がフランス在住。
お父様が亡くなられて、フランス在住の方の葬儀以後1週間滞在中にやれることをやっておきたい、次に日本に来られる予定は7ヶ月後、という状況でした。相続税申告納税は相続日より10ヶ月までです。
フランスに帰られる前までの1週間の間に以下のように進めました。
[第1回目]まずはやらなければならない手続きの説明と、不動産をどのように分割するか?を決めていただく、そのための財産一覧の概略提示。役所・銀行・証券会社からの必要資料の収集お手伝い。
[第2回目]税金・費用(ご依頼があった場合の見積)でいくらかかるのか?の提示。現金がいくら残るのか?現金でいくら財産分けできるのか?を算段。その上で財産分けについてご家族の考え方をお聞かせいただき、税務上、損がないかどうか?その後デメリットが生じないか?のアドバイス。
[第3回目]不動産の名義変更と銀行・証券会社の解約手続き書類への調印し、フランス在住のお子様の手続き(在留証明書、サイン証明書)の段取りお伝え。
フランス在住の方とはその後、郵便とメールにてやりとりをして、次回来日の際には最終の分割協議書と相続税の申告書の調印、納税等が無事完了しました。

 

【メッセージ】
「最初は実印が無いのでまずは作らなければ・・・とあわてていましたが、海外在住者は実印が作れないことを知りました。とにかく時間が無い中、あいち事務所3名の方でかわるがわる対応いただけて、無駄な時間を使わずに済み、大変助かりました。税金だけでなく、不動産手続きはもちろん、銀行証券会社の手続きについてもアドバイスと同行もいただき、とても心強かったです。」との感想をいただきました。
 以前にご相談にきていただいていたお客様でしたので、海外在住のお子様の件を会話の中からお聞きして遺言書作成のご提案をすべきだったと反省をしております。お客様は何が後々問題になるのか?はわからずに相談に来られます。もしかしたら問題が無いと思っていることに大問題が潜んでいることもございます。ご相談時には聞かれていないこともお聞きすることがあるかもしれませんが、こういった反省からくる老婆心です。ご了承いただけると幸いです。